一人一台端末の活用・教科横断型授業の推進

【一人一台端末の活用】
 
松山南高校では、令和3年4月15日に一人一台端末を配布し、「一人一台ノートパソコンの活用」を各教科での授業改善、学校設定科目「データサイエンス」「スーパーサイエンス」等の課題研究の実施、家庭での学習など、多くの場面で推進しています。生徒の思考力・判断力・表現力を育成するために、各教科でICTを活用した授業改善の実施が行われています。

【一人一台端末の主な活用報告】
教科情報 研究授業「ID-POSデータを用いた購買動向分析」
産学連携データマーケティング教育プログラム第9回【施策作成に向けての意見交換会②】
TeamsでSHR週間
1年生普通科 学校設定科目「データサイエンスI」
産学連携データマーケティング教育プログラム【フジ藤原店のターゲット顧客について発表】
産学連携データマーケティング教育プログラム【顧客理解について】
教育支援アプリを活用した小テスト
年生普通科 学校設定科目「データサイエンスⅡ」
各教科で授業改善・課題研究の実施
理数科1年生サイエンスクラブ(SC)
学校設定科目「データサイエンスⅡ」オリエンテーション
一人一台端末を活用した授業開始
〇2021.0415:一人一台端末を全校生徒に配布、使用方法を説明

 ①各教科での活用(授業・家庭学習)
・Teamsで課題・論文等作成、提出、協働作業
 ➡Word,Excel,PowerPointでデータ処理
・クラウド(Onedrive)で自分のデータ管理 ➡課題研究データ,講演会資料,ポートフォリオ
・ロイロノートで小テスト(誤答分析)、課題提出
 ➡生徒の苦手分野に時間をかけることができる・デジタル問題集の導入・活用

 ➡学習履歴がクラウドに蓄積
 ➡AIで生徒一人一人に苦手問題等がレコメンド
・デジタル図説・デジタル辞書の導入

◆教科「情報」での活用 
「Teamsで各班のプレゼンデータを共有・発表、Formsで発表の評価を入力、ロイロノートで各班の提案を発表」 
 6月24日(木)、德本みはる教諭による1年生普通科「情報の科学」の授業
 授業では、株式会社TrueData様のご支援を得て、ビッグデータであるID-POSデータを専用ソフトであるDolphin Eyeやウレコンを用いて、分析、可視化、伝達することにより、データを課題解決に活用する力を養いました。具体的には、各班で選んだカテゴリの商品(目薬、納豆、袋麺、スポーツ飲料)の購買動向分析(市場シェア、リピート率、購入年齢等のデータ)をOffice365のExcelでデータ分析を行い可視化し、一台端末で各班の情報を共有し、Office365のPowerPointを用いてプレゼンテーションにまとめ、発表しました。発表の際も、Teams内の各班のデータをもとに、発表を行いました。評価では、Formsを活用し、各班の発表を評価しました。また、各班で協議したアイデアをロイロノートを使って発表しました。


②課題研究での活用
令和3年度から各学年の課題研究(8クラス同時開講)
・基本的に担任・副担任が指導
◎オンラインで共通説明・指示、外部講師の講話、クラスを越えた専門分野の先生の指導が可能
 
◆学校設定科目「データサイエンス」での活用
「一人一台端末を用いて普通科8クラスが同時に課題研究」

 5月26日(水)7時間目、普通科1年生の学校設定科目「データサイエンスⅠ」の課題研究
 一人一台端末を活用し、8クラスが同時開講で課題研究を進めています。中間考査まではデータサイエンスやRESASの使い方などを学んできました。
本日のDSⅠでは、似たような課題意識を持つ生徒同士でグループを作った後、課題の焦点化を行うリサーチクエスチョンを行いました。生徒は自分の端末を用いて、実際にRESASのデータ見ながらグループ活動を行い、自分たちが持っている「課題意識」をより具体的な「課題」に変えてくことができました。 

 


③企業、大学との連携で活用
企業、大学のオンライン講義の際、自分の端末で、個別に講義を受講
◎グループに分かれてブレイクアウトルームで協議・指導
◎Excel,PowerPoint等の講義データをTeamsで共有

◆産学連携データマーケティング教育プログラムでの活用
 フジ藤原店のターゲット顧客について発表
 5月25日(火)、
一人一台端末のMicrosoft365,Teams,Zoom等を活用し、自分たちの考えを発表
 
① フジのお客様の全6タイプの全体像概要を説明
 ② ①の全体像のうち、フジ藤原店の提案で特にターゲットとすべき顧客タイプを説明
 ③ なぜ、②の顧客タイプをターゲットとすべきなのか、理由の説明
 1班は「金額構成」と「来店回数/月」、2班は「人数構成」と「来店回数/月」、3班は「購入個数/1来店」と「来店回数/月」、4班は「金額構成」と「年齢」で顧客タイプの特徴を分析しました。さらに、フジ藤原店と他店との顧客タイプの構成比を比べ、藤原店でターゲットとすべき顧客タイプについて発表を行いました。同じデータを読み取っても、各班、様々な切り口で分析されており、大変興味深い内容でした。
 発表後は、各班の発表に対して株式会社フジ 販売企画・マーケティング部の宮脇様から講評と質問があり、その質問に対して各班の代表者が答えました。最後に株式会社True Dataアナリティクス・ソリューション部烏谷様から、講評をいただきました。

 
④Formsの活用

Formsで自動集計、ペーパーレス 
・学習時間・体温調査の集計
・授業評価
・各種アンケート
 生 徒:Formsへのリンク
 保護者:マチコミメールでFormsへのリンク、または、QRコード

 

 

 

◆STEAM教育の推進


 教科横断型授業(指導案・ワークシート等)

 各教科における教科横断型授業の推進

 「教科横断型授業」とは
 Society 5.0の実現に向けて、幅広い分野で新しい価値を創生する人材を育成していくためには、「多面的に学び、考える力を育成」することが重要です。松山南高校では、一つの課題を異なる複数の教科から捉え、それらの教科を結びつけ、考察する学びである「教科横断型授業」を推進しています。現在、国際的な問題となっている「マイクロプラスチックに関する問題」でも、理科、地歴・公民、数学、外国語、家庭科など、さまざまな面から考えていくことが必要となります。本校では、授業改善推進委員会を設置し、各教科の授業改善推進リーダー、ICT活用推進リーダーを中心に教科横断型授業やアクティブラーニングに関する授業研究を行い、公開授業や相互参観授業で先生方が研修できる仕組を構築しています。それらをもとに、全教職員が教科横断型授業に取り組んでいます。

  

 【令和3年度の取組の一部】
 本校ではSTEAM教育の一環として、令和2年度から、全教員が教科横断型授業に取り組んでいます。
 本年度は、昨年度の取組を改善し、各教科での学習を実社会での課題発見・解決に生かしていくテーマとして「SDGsの17の目標」を取り上げた教科横断型授業を、全教員が取り組んでいます。
 英語科砂田教諭と家庭科菊池教諭が協働して取り組んだ教科横断型授業を紹介します。これらの取組を通して、生徒は「多面的に学び、考える力」を育成することができています。
 本校の教科横断型授業の取組(指導案やワークシート)は、こちらに掲載しています。

「英語」×「家庭」 SDGs12番「つくる責任 つかう責任」

【実社会での課題との関連】

 現代社会において、持続可能な消費と生産は「より少ないものでより多く、よりよく」を目指している。これは、ライフサイクル全体を通じて資源の利用、劣化および汚染を減らす一方で、生活の質を高めることによって促進できる。持続可能な消費とライフスタイルについて消費者を教育することも、持続可能な消費と生産のパターンを確保するうえで必要である。

【本授業で生徒に身に付けさせたい資質・能力】
 江戸時代の人々が実現していた循環型社会を通じて日本の現状を見つめ、持続可能な社会を実現するために自分たちがどう在るべきかについて考えさせる。

【主題(教材)】江戸時代の循環型社会を通じて、現代社会で実現可能な「3R」を考えよう。

 指導案はこちら ワークシートはこちら

 

 

 

 

松山南高校における「教科横断型授業」の実践の様子・指導案・ワークシートこちらに掲載しています。